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わたしは、ダニエル・ブレイクのkabcatのレビュー・感想・評価

4.1
引退宣言を撤回してケン・ローチがこの作品を制作したのは、社会制度の不合理さと、社会の底辺で貧しく生活する人々のなかには、福祉に甘んじることなく尊厳を持って生きている人もいることを訴えたかったのであろう。最後のダニエルの言葉は深く心にしみる。だからといってこの作品は重苦しい雰囲気だけに包まれておらず、「たのしめる」映画でもあるのがすばらしい。なかなか口が達者なおじさんであるダニエルと、周囲の人々とのやりとりはどれも面白かった。
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