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わたしは、ダニエル・ブレイクのwksgknchのレビュー・感想・評価

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人間の譲れない何か、それを尊厳とするなら、
それと死、どちらが守るべきものなのか。
老いた1人の職人と、子供2人を抱える母、

ロボットのような対応の行政に悪意はなく、
彼らも困ってる人を助けたいが、では誰を助けて誰を助けないのか、
全員を助けたい、けど個人の思いだけで動いてはいけない、
自分の金なら好きにすればよいが、そうではない。
決して行政が悪なのではない、有り体に言えば、「社会」だろう。

このまぎれもない事実を突きつけられた私達は、
今の自分の国を顧みて、何を思うのか。

監督はケン・ローチ
本作は2016年のパルム・ドール受賞作品で、
その時のスピーチで自由主義への警鐘を訴え、
かような問題を伝えることのできるのが映画の役割の1つだと語った。

その2年後に受賞した「万引き家族」を直後に観たのだけど、
一層考えさせられます。それはそちらの感想で。
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