昨年のパルムドールということで。
思いのほか淡々とした映画だった。あまりにも理にかなってない社会の福祉システムと事務的な役所の対応と、ダニエルが関わる人々との世の中捨てたもんじゃないなと思える助け合いの心の対比が印象的だった。(役所の人もマニュアルに従って自分の仕事をこなしてるだけでそこまで非はないんだよあとも思ったが)
どれほど自分が社会の制度について無知で恵まれた環境で生きているかを実感した。でも今の時代、他人事では済まないよね。
ただちょっと物語の起伏が少なくて意外性もあまりなく想像できる展開だったのと、ラストがあまりにも報われなさすぎるからこの点数。