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わたしは、ダニエル・ブレイクのtomひでのレビュー・感想・評価

4.0
自分が困っているのに人を助ける。ダニエルの生き方に心動かされる。人を助けるはずの社会のセーフティーネットは機能せず人を追い込んでゆく。誰もが思っているのに誰も口にせず、口にしたダニエルは排除される。社会の無関心と役所のマニュアル対応、切実な貧困が人を更に追い込む様子が突き刺さる。ケイティのフードバンクシーンは心痛くなった。倒れたダニエルに寄り添うケイティの泣き声が耳に残る。

「私はダニエル・ブレイク、1人の市民だ。それ以上でもそれ以下でもない」
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