MoCa

わたしは、ダニエル・ブレイクのMoCaのレビュー・感想・評価

4.0
扱うテーマは重く、考えさせられる映画だった。
病気で働けないダニエルとシングルマザーのケイティ、支援が必要な2人に対し、国はとても冷たい。お役所仕事には本当にイライラ。たらい回しにされる経験は日本でもよくある。それでもダニエルは不器用ながらも自分に出来ることはやるが、役所の人たちには伝わらない。ダニエルが壁に描いた叫びが胸に突き刺さった。
一方のケイティも子供たちを守るために必死に動くが、上手くいかない。缶詰のシーンは涙が止まらなかった。
冷たい役所の人たちとは対照的に、近所の人たちにや、職場の人たちは優しく、人付き合いの大切さを感じた。ダニエルもケイティもお互いを助け合い、最後は光が見えたかに思えたが、結末は残酷だった。もっと早く何かできていたら、と残念でならない。
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