みんと

わたしは、ダニエル・ブレイクのみんとのレビュー・感想・評価

3.9
切実で身につまされる物語だった。

国家の中にあって庶民とはなんと無力なものなのか思い知らされる。これは決してよその国の話ではない。

型にハマった政策もシステムにもなんの意味もない!二人として同じ境遇の人なんていないのだから…。

全ての人に尊厳がある。

日本で言う「お役所仕事」
全てがお役所仕事の世の中では決して思いやりの気持ちなんて生まれはしない。

勿論線引きは必要だし、なし崩しの規則では収拾不可能になる。
けれどもっと、どこか、何かが、どうにかならないものかと考え、堂々巡りの自分がいた。

この映画が沢山の人の目に触れ、こうしてそれぞれが考える事。きっとそれこそが第一歩なんだと思う。
みんと

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