善意だけではどうにもならないこともある。でも善意を持っていれば少し周りを変えられるかもしれない。そう思える。
もちろん主人公にとっては悲劇的な結末だけど、彼に触れた者はこれまでより一歩先に進むことができるはずだ。
デイジーがいい子すぎる。自分が虐められてるのに、「前助けてくれた?だったら助けさせて」って言えるなんて。
シングルマザーのエピソードはずっと泣きそうだった。すごくいい母親なのに、世間的には認められない。その悔しさが風呂場のタイルが落ちて砕けるシーンで極に達する。そこでもデイジーの優しさにまた号泣。
社会問題を呈示しながらも、少し優しくなれるような素敵な作品でした。