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わたしは、ダニエル・ブレイクのsachikohanのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

社会制度の理不尽な仕組み。イギリスだけの話ではなく、おそらくどこの国でも同じような問題を抱えているはず。日本だってそう。『万引き家族』もその一端を描写していたわけで。

このダニエル・ブレイクは心臓発作で倒れて医者に仕事を止められるまでは、ごく普通の暮らしをしていたし、むしろ奥さんの介護もやり遂げ、部屋も綺麗に整えてて、誰が見ても認めるであろう丁寧な暮らしをしていた。社会制度の複雑さのせいで、貧困層に落とし込まれた。これは誰にでも起こりうる話であって、だからこそ、そうならないような社会の仕組みにしなくちゃいけないし、今現実そうなってないことの批判であって、できないことではない。それゆえに弱者に優しい社会がまさに今求められているんだろう。

さすがケン・ローチ。もっと早くに見ておけばよかった。いろんな人に見せたい、教えたい映画。
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