HK

わたしは、ダニエル・ブレイクのHKのレビュー・感想・評価

3.7
以前観た『幸せなひとりぼっち』(2015年)を思いだしました。どちらも妻に先立たれて孤独で偏屈な老人がある家族や他者との触れ合いの中で・・・という内容です。あちらはスウェーデン製、こちらはイギリス製。
とても似ていて、こちらを後で見たためストーリーの印象は弱まってしまいましたが、リアルな描写で身につまされる点はこちらが上。『幸せな~』はコメディ要素もありましたが、こちらは笑えません。
ケイティがあまりの空腹から支給されたパスタソースをその場で飲んでしまうシーンは強烈だし、ダニエルの役所通いのシーンも我慢の限界が来て当然に思えます。最近私も役所通いで面倒な思いをしましたがそんなレベルではありません。これが本当にイギリスの社会制度の現状なのでしょうか。そしてラストもこちらの方が救いようが・・・。
ところで、なんとどちらの映画の主人公も59歳の設定らしい。59歳で老人? 私とたいして変わらない歳じゃん。絶句・・・。
HK

HK