愛り

わたしは、ダニエル・ブレイクの愛りのレビュー・感想・評価

4.5
大学で社会福祉概論を
とっていたけど、
授業で学ぶより何倍も心に刺さった。

福祉に対して、届かない思いや声は
まだまだあるだろう。
しかし、こうやって映画にして
全世界の人に発信して、
称賛の声を聞くと
芸術は何事にも対等であり
また、人々の共感を生む
素晴らしいツールだと思った。

ダニエル・ブレイクは実在しないけど
この映画は実在する。
そういうことだと思う。

ダニエルが奥さんのことを
愛おしそうに話す場面が大好き。

〝気難しいけど
頭の中は海だった〟

すごく素敵な表現。
ダニエルの人間性がわかる
素敵なシーン。

デジタル化という現代的な要素や、
シングルマザーの苦労や
辛さを描いてくれて
老若男女
誰一人取り残されない映画だと思った。

日本の福祉の現状はどうなんだろう。
すごく考えるきっかけになった。
愛り

愛り