わたしは、ダニエル・ブレイクの作品情報・感想・評価

「わたしは、ダニエル・ブレイク」に投稿された感想・評価

観たのは数ヵ月前でしたが、ケン・ローチ監督の作品だと今さら気づきました。社会的に弱い立場の人たちを“弱者”として描かず、いち市民として描いているところが好きです。目の前の人やこととどう向き合うのか、個人の尊厳を守るというあたりまえになされなければならないことが、崩れようとしている現代社会に警鐘を鳴らしていると感じました。
フードバンクのシーンのあと続きを見るのが辛くなった
本当に悲しい。
こういう行政の制度はどこか冷たい。遠くにある。
とはいえ、全く知らない人に寄り添うのは難しい。
隣人には優しくありたい。コンビニの店員にありがとうってこれからも言う。
ゆかち

ゆかちの感想・評価

4.0
まさしく『わたしは、ダニエル・ブレイク』な作品。
理不尽な世の中。納得いかないことだらけ。それでも国が決めたこと、政府が決めたことだからと従わざるを得ない。そんな理不尽なことを突きつけられても真っ直ぐな心を持ち続けるダニエル・ブレイク。

心臓病でドクターストップがかかり働けなくなったため、国からの援助を貰おうとしたが就労不可と認められず…不服申し立てのために電話するが一向に繋がらず、やっと繋がったと思ったら別の審査を受けてから電話しろと。。まさにたらい回しの理不尽な世の中を見せつけられる前半。
同じく給付金のもらえないシングルマザーのケイティとの出会い。
フードバンクでのケイティの行動は見てる方も辛くなりました。


世の中とはこんなものだ。分かってるようで分かっていない現実。作品を通して監督が伝えたいことをもっと理解したくて鑑賞後いろいろ調べてたら、他作品も気になってきたので観たいと思います!!✧*。
Konaka

Konakaの感想・評価

5.0
今の専攻を決めたときの気持ちを思い出した 私にとっては原点みたいな映画

役所の人たちの立場も理解できてしまってつらかった

貧困って全然自己責任とかじゃなくて、小さい選択を間違えたり、何かうまく動かない歯車があると誰でも簡単に“支援のいる側”になり得るもので、だからこそお互いに共感力をもたないといけない
okaka

okakaの感想・評価

4.0
バックグラウンドは違えど日本のいわゆる"お役所仕事"と貧困問題と重なる部分が多く見ていて苦しかった。他人事とは思えない。未来の社会が今よりもっとマシになっていることを願うばかり。
病気や貧困などで本当に支援が必要な人が、支援を受けられない。
これは日本に置き換えてみることもできそう。

底辺で喘ぐ人々の助け合いには少し救われますが…

問題作かもしれないけど、良いものを観たと思う。
minyamooom

minyamooomの感想・評価

4.0
はじめてのケンローチ作品。

ダニエルブレイクさんの生涯、的な穏やかな話かなと思ってたんだけど、そこはさすがパルムドール作品。イギリスの福祉制度と貧困の実情を淡々と切り取った、かなり重ための作品でした。

愛する妻に先立たれ身寄りのない59歳のダニエル・ブレイクと、幼い2人の子供を抱えたシングルマザーのケイティが、援助を求め複雑な福祉制度と理不尽な職員による対応に翻弄されながらも、支え合って懸命に生きようとする物語。

日本でも生活保護の不正受給が問題になっているように、以前テレビの番組でイギリスの生活保護について特集しているのを見たことがある。イギリスは生活保護がかなり手厚いようで、国民の17人に1人が受給しているとのこと。物価の高いイギリスで一生懸命働いて高い税金を納めている人たちからすれば、自分が働いたお金で生活保護費が支給されているかと思うと、なんだか微妙な気持ちになるよね。
ダニエルブレイクの年齢は59歳設定。年金がもらえるのは65歳からだから、一切の収入がなくなるのは困るところだろうと思う。長年大工をやってきて、パソコンは触れないけど家は建てることができる。心臓を悪くしていて、大工仕事はドクターストップがかかっている。
60歳前後の人が、新しく仕事を見つけることは大変なことだろうと思う。できる仕事だって限られてくるだろうし、雇う側だって若い人のほうがいいよね。ただ、子供もおらず贅沢な暮らしているようにも見えなかった夫婦の間に、貯蓄は一切なかったのかな…とも思うけど。

最近はレストランでもタブレット注文のところがあったり、スーパーのお会計もセルフレジだったりするよね。うちのお母さんがTSUTAYAに行ったらセルフレジしかなくて、困ってても店員さんも教えてくれなくて、誰も助けてくれなくてもう借りるのやめた、と言っていたのを思い出した。
スマホに変えたり、LINEをインストールしたり、ネット通販したりオンラインの請求をしたり。いろんなことがとても便利になっている一方で、困っている人たちもいるんだろうなと痛感する。
子供がいれば、助けてくれるだろうと思う。でも子供も他に頼れる親戚もいないとき、一体誰が助けてくれるんだろう。

ダニエルは隣人と仲良くやっているし、街では仕事仲間と軽口を叩いたりもする。聞けば助けてくれる市民もいるし、なんていうのかな、住むのに、危険な場所ではもちろんない。

ただ、この〝お金がない〟て、本当に辛いことだなと思う。

それだけで、人間は尊厳をも失うのか。困った時は、助け合うのが人というものではないのか。福祉とは、保障とは、一体なんなんだろう。

政府が悪者なわけでもなくて、国民が全部正しいわけでもない。でも、ダニエルブレイクのような人がたくさんいるのも事実なんだと思う。
大学の授業で教授にオススメされたので見ました。イギリスの社会問題がよくわかり、とても考えさせられる映画です。

登場人物の数が少ないために1人1人の存在が非常にリアルに感じられ、胸がしめつけられました。
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