銀幕短評(#427)
「エリザのために」
2016年、ルーマニア。 2時間8分。
総合評価 66点。
父さんが獅子奮迅のがんばりを見せるのですが、なんとも陰気な映画ですねえ。でも、エリザは素直でやさしい いい子ですね。なんとかバランスが取れている。
ディズニーの「ティモシーの小さな奇跡」(#371、51点)の回で こう書きましたが、おなじメッセージを 彼にもおくりましょう。
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親がじぶんの子に対して なにかを期待することは、基本的に不健全である。とくにじぶんの得意分野について同様に秀でること、さらには自分がかなえることのできなかった夢を達成すること。そのように過分な期待を子にいだくことは、まことに愚かしい。それは子本人のためではなく、じぶんの満足を得んがための目的であることが多いから。じぶんの夢を子に反射することを 愛情とはいわない。