木葉

ラビング 愛という名前のふたりの木葉のレビュー・感想・評価

3.9
これは、人種差別に対する義憤の映画だ。まず、こういう夫婦の形、夫婦の絆、純粋に何かを貫くこと、凄いなぁと思った。
アメリカで1958年、異人種間の結婚が法律で認められていなかった時代の実話の話。人種差別をテーマに白人黒人のラビング夫婦の強い絆と行動で国までをも動かし法律まで変えていく、人間、社会派ドラマ。
アメリカという国がトランプが大統領になってから観たのは何故だか感慨深い。
肌の色が違うだけで結婚が認められないという法律があったなんて知らなかった。
世界が保守的になりつつある今、この映画を観れて率直に良かったと思う。
結婚の自由、権利を求めて一通の手紙から始まるラビング夫婦の勇気ある行動は素晴らしい。
強い覚悟で決断して行動した時、何かしら一粒の光に繋がると教えてくれてるような気がする。
そばにいたい、故郷に帰りたいという静かだが強い二人の執着が道を拓く。
シンプルだけどジワジワと人種差別や人間の尊厳、自由、平等について考えさせられる映画だった。
木葉

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