実験4号

ラビング 愛という名前のふたりの実験4号のレビュー・感想・評価

2.8
この抑揚のない淡々とした描き方が、実話に伴うストーリーを丁寧に描いていることを物語っている。
日常というのは、どんなに特殊な背景をもってしても、映画や小説のようにドラマチックには進まないということか。

他のカップルと一緒に活動すればいいのに、と思って観ていたけれど、そもそも異人種のカップル自体が他に例を見ないくらい少なかったのか、と観終わってから気がついた。

ドラマ『glee』の中でも異人種の交際をためらうシーンがあって、現代でもためらうくらいなのだから、この頃の婚姻は常識的には考えられないことだったのだろう。
映画は既に交際中で結婚を決めたところから始まっているけれど、恋に落ちて、異人種であることに全く悩まなかったとは考えにくいので、その辺から描いてくれればもっとわかりやすかった気がする。
実験4号

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