映画の感想

ラビング 愛という名前のふたりの映画の感想のレビュー・感想・評価

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法廷ものというよりもラビング夫妻の日常にフォーカスしていたのだが、夫妻の関係性の好感度が高かったため、とても感動した。キャラクターとしての寡黙男性は基本的に苦手なんですが(例:ブロークバックマウンテンのイニス)、ラビング夫に対しては上限ぎりぎりまで好感度が上がってしまった。奥さんをきちんと愛して尊重していることを態度や行為で示してるし大事な場面では言葉でも示してる……信頼できる……。ラビング妻も一見大人しそうだけど行動力もあるし賢明なひとで、地縁もあるし人徳もあるし素敵だった。

アメリカ自由人権協会(最近だと、現米大統領が入国禁止令を出したときに裁判で無効にした団体)が出てきてびっくりした。このころからあったのか! ケネディ大統領(当時はまだ司令官)が関わっていたのも驚きだった。

この映画に出てくる差別描写、住む場所が制限されたり人の目が気になったりという間接的なものがほとんどなんだけど、それがとても理不尽かつ辛いものであることがわかってよかった。やっぱり「嫌なら出て行け」は理不尽な言葉だな……。
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