おじょー

ラビング 愛という名前のふたりのおじょーのレビュー・感想・評価

4.0
何が危険なの?
到底理解できない。

異人種間結婚禁止法を作った経緯を知りたい。
勉強不足でした。

“ラビング”素敵なタイトル。
愛の絆の強さ。決して逃げない。
ただ、愛しているからー。

あの時、デモを起こした人々は何か行動しないと、自由を手に入れることは出来ないと思っていた。
行動しても変わらないと諦めた人もいただろう。
それでも変えたいという強い思いを持った10万を超える人達が行動を起こした。
そしてそのデモの映像をテレビで観たミルドレッドは、ローラおばさんに言われた一言で行動を起こす。
そこから本当の闘いが始まった。

ふたりに動かされた周りの人間たち。
ふたりには敵もいた、でも味方もいた。

支援協会、弁護士、家族、親戚、友人、この人達の存在が大きい。
ミルドレッドの家族、特に父親は素晴らしいと思った。
娘の選択を尊重した。苦渋の決断だったと思う。
その後の娘の人生が心配で仕方なかったはず。
それでも娘が選んだ人との結婚を許した。
違法だと知った上でもふたりを引き裂こうとはしなかった。

いつ見つかるかもしれない、緊張の毎日。
不安、恐怖、辛くて暗いトンネルの中にいるような隠れた生活。

正当化する理由が非摘出子!?
バカバカしくって涙が出る。

耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えた、ふたりの愛で手に入れた自由。

夫は妻を愛し、生涯守る。
神の前で誓い、その約束を果たしたリチャード。
妻は夫を愛し、生涯守る。
神の前で誓い、いつも夫を信じ、生涯をかけて夫を愛したミルドレッド。
“結婚”の意味を改めて認識した。

日本でも人権のことを考える人権月間を作っていたり、人権集会には小学生から参加している。
是非、この映画をそのような場で観てもらいたいと思う。
たくさんの人にこの事実を知って欲しい。
おじょー

おじょー