リカット

お嬢さんのリカットのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
3.9
英ミステリー小説『荊の森』を、日本統治下の朝鮮半島に舞台を変えてパク・チャヌク監督が映画化。

サスペンス、官能、ラブストーリーが混ざり合う超濃厚な2時間半。3部作構成の中で二転三転の驚きがあり、同じシーンを別角度で見たときに衝撃が走ります。

Myベストシーンは秀子お嬢様と侍女が婚約者の元へ向かう場面。高い塀を侍女が重ねた鞄を登り外の世界へ飛び出す姿は、美しい景色、美しい彩りの中に深い愛情も感じる名シーンでした。

秀子お嬢様のメークも服も蠱惑的で終始女優陣の美しさと強さに目がいく一方、可哀想な男性陣に少し同情。


試写会にはパク・チャヌク監督が登場。作風とは違い穏やかな方でビックリ!大好きな作家の島本理生とのトークセッションでした(´ω`)

「日本が舞台の作品、俳優たちが日本語を話すので批判されないか心配。笑いづらいけど笑える部分は是非声を出して笑ってほしい。一生懸命日本語を勉強し、ハードなシーンも乗り切った俳優たちを温かい目で見てください」との事。
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