深谷守

お嬢さんの深谷守のレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.7
韓国は国策さとして映画産業を推奨していったという。国内マーケットだけでは狭すぎて成立しないため、グローバルなマーケットを意識して映画を作る。そのために映画人をハリウッドに修行に行かせ、その技術を習得させたという。
その結果生まれたのが、こんなイカレポンチな傑作だ。緻密な構成と様式化された美術セット。まず日本で上映されることを想定していない卑猥な日本語の会話のやり取りは、韓国人があえてネイティブのように話すためにしっかりと聞いていないとその意味をきちんと聞き取れない。しかしよく聞くととんでもないことを話している。しかも子役にとんでもない日本語を話させている。まったくとんでもなさすぎる。
「オールドボーイ」もとんでもない傑作だったが、それに輪をかけた傑作であることは間違いない。変態の極めで、傑作の極み。
この作品を好きだというと人間性を疑われてしまうが、それでも声を大にして「大好きだ」と叫びたい。
深谷守

深谷守