Otun

お嬢さんのOtunのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
3.9
名画座、早稲田松竹。
ナホンジン作、あの『コクソン』と、パクチャヌク作、噂の『お嬢さん』との強烈なトライアスロン的同時上映をやっていると聞き、駆け足で。

残念ながら、コクソンには間に合わなかった。まぁ、一度観たし、二度目はそれなりの覚悟と心の準備が必要だし、そもそも鑑賞後、また己を浄化除霊するのにアニーを観なければならない手間を考えると却ってよかったか(アニーレビュー参照。戯言)。
ので、一作のみ。
初見。パクチャヌク作『お嬢さん』。


なんじゃあ、こりゃああああ!
やっぱパクチャヌク変態っ!
なんといいますか、江戸川乱歩的世界観の中で繰り広げられる、団鬼六的耽美?、知らんけど。

パンパンに入った早稲田松竹のお客さん達が、一人、また一人と退出する事態笑。
こんなにお客さん帰る映画初めて。
流石はパクチャヌク!
変態、パクチャヌク!


にしても、コクソン観たあとにこれ続けて観たら、本当にみんな頭おかしくなんじゃね?笑。

が、しかし。
作品全体としては、重厚な映像。緻密な脚本。過多じゃない伏線のほのめかし。スパイ物のようなどんでん返し。
こちら、たんなる韓国版『RAMPO』、『花と蛇』ではありません。そこは断じて。

三幕は若干蛇足な気もしたけど(長いし)。
パクチャヌクの、期待通りの油ギトギトな感じはしっかり楽しめました。はい。
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