ねぎおSTOPWAR

お嬢さんのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.3
パクチャヌク監督、またとんでもない映画作ったもんですね。劇場で観ることできずBSですが、いやあ隣に人いたら落ち着かなかったかも!唾も飲めないじゃないですか。

観終わってようやくみなさんのレビュー解禁、読ませていただきましたが、実は知りたかったのはボカシのあるなし。映画館ではどうだったのでしょう?
春画もほぼそうですし、お嬢さんと珠子のセックスシーンも下腹部に限らずかなり広い範囲でしたね。なんかむしろイヤラシイというか、R指定しているのだからどうなんだろうかと思いました。ひょっとしたら映画館ではまた違っていたのかなと。


パクチャヌク監督の映画何本か観ましたが、セックスシーンは容赦ない監督ですね。役者にはリアリティを要求してますね。日本の女優とは喧嘩になりそう。
お嬢さんと珠子って心を通わすところは嘘じゃないんですよね。入り口はお互い不純でも、お嬢さんのビンタ連発シーンの「まあお互い様だから謝らないわ」からは愛なんでしょう、おそらく。
単にヘテロの性欲じゃないから凄い。お嬢さんに初めて会った時の「こんなに綺麗なんだったら言っといてよ」(でしたっけ?)とかお嬢さんに性の手ほどきをするシーンの「(おっぱいに対して)とっても可愛い」などのセリフを言わせてるのは、心からの愛おしさの表現。二人とも幼少期から歪んだ環境によっていわゆるおかしな女の子。抑圧からの解放は当時の国の状況ともリンクするのでしょうか?
そしてラスト、自由になったふたりのセックスがまたとんでもない!あれ、あのグッズ!今じゃないからエロいです。でもあれ痛くないのかな?とオヤジの心配。

いずれにせよ、どこか勧めづらい傑作。