耽美的なエロが満載のサスペンス。
乱歩の人間椅子のような、妖しいファンタジーを彷彿とさせる雰囲気は好き。
たどたどしい日本語で猥語を朗読させられるシーンは、なんて反応すれば良いのか迷う…つい笑ってしまった。
韓国の役者は頑張っていたと思うものの、肝心な場面の日本語セリフも聞き取りにくいのが難点。
第1部は詐欺師のスッキ視点、第2部はお嬢さんの秀子視点、第3部は2人の行動が引き起こす結末。
構成も面白く飽きずに見られた。
伯爵は自業自得とはいえ、やや気の毒…幕引きは男前でした。
手袋や鉄の玉が象徴するもの。性的に虐げられてきたお嬢さんたちが、本当の愛や悦びを知るための成長物語とも言えるのかな。