歪曲的で開放感に満ちた、愛と嘘。
あぁーー、何でこの世界観を日本が映像化できないんだぁーーなんて思ったけど、感服!
至妙の業師、パク・チャヌク監督。
下品と上品、卑猥と官能、変態と優美。
取り繕って生活しながらも、心に秘めている欲の露呈感や、そこで完結するのかと思わせての次章への展開に、焦らされた裏面と真実を知る快感を味わってしまう。
本来、嫌悪する表現を芸術として魅せられるのは、北斎や歌麿、乱歩や京極夏彦, 横溝正史など、日本特有の倒錯的な美を欲しているから。
美しい二人と痴れ者二人、最高のキャスト。
わたし的にラストのイチャイチャは要らず、息絶えるフェイドアウトのままフィニッシュして欲しかった。