このレビューはネタバレを含みます
何回も見てるけど本当に好きな作品。
何回も見ていくと谷崎の耽美性、夢野久作や江戸川乱歩のような幻惑や変態性が合わさっていて本当に惹きつけられる…。
やっぱり好きなところはスッキが上月の叔父さんの書籍ぶっ壊していくシーン。あそこだけボロボロ涙が止まんなくなる。
秀子が「救世主」と言うけど、秀子にとってのスッキは前も後ろもずっと暗闇だった世界を照らしてくれた一筋の光なんだろうな…って。朝日の照らす中、草原をかけていくシーンは全て破壊して自由になった喜びがひしひしと伝わってきた…。もう幸せにしかならないで欲しい。
あと藤原伯爵がところどころ伯爵らしからぬ抜けているところがあるところがコミカルでよかった(秀子の絵の才能がある意味「画伯」であるように)
普通まだ作戦終わってないのにあんな金をぶちまけて優越浸ってるのを見ると笑ってしまう。特に最後の拷問シーンの決め台詞は本当に伯爵という姿を真似した人物が言うからこそ際立った気がした。
何回も見ても面白い。