お嬢さんの作品情報・感想・評価

お嬢さん2016年製作の映画)

아가씨/Agassi/The Handmaiden

上映日:2017年03月03日

製作国:

上映時間:145分

3.9

あらすじ

1930年代日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ(キム・タエリ)は、 “伯爵”と呼ばれている詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・ヒデコ(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。ヒデコは世間とは隔絶した辺ぴな土地に建つ屋敷で、支配的なおじ(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は“伯爵”はスッキの力を借りてヒデコを誘惑し、結…

1930年代日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ(キム・タエリ)は、 “伯爵”と呼ばれている詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・ヒデコ(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。ヒデコは世間とは隔絶した辺ぴな土地に建つ屋敷で、支配的なおじ(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は“伯爵”はスッキの力を借りてヒデコを誘惑し、結婚した後、彼女を精神病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。計画は順調に進むが、献身的なスッキにヒデコが次第に心を開いていき…。

「お嬢さん」に投稿された感想・評価

何やら、ぴちゃぴちゃっと湿った音の他に鈴の音が聞こえてくるのです。チリーン、チリーンと。そして、鈴の音に混ざって、時折、女同士の喘いでいるやうな声が聞こえてくるのですよ…(稲川淳二さんのようにお読みいただけたらベストです。)

日本人がいかに変態であるかを描き、変態王国日本を印象付けようとした反日映画。がっ、まだまだ甘いっ、あまーい!

活字は想像力により10倍にも100倍以上にも昇華させることができるといったワビサビ的変態感を狙ったのかもしれないけど、あのタコを活用しない手はないっ!

女優さんは嫌がるだろうけど、巨大タコをぐるぐる巻きにして絡ませてこそ、真の日本が描けたのに。日本が誇る我らが門脇麦ならチャレンジするはず。

変態な方々は、巨大タコの吸盤を見て、ハァハァ想像するがよろし。

お嬢さん、なぁにぃ、お嬢さんって、いい匂いぃ…
凛太朗

凛太朗の感想・評価

3.5
百合ものどんでんどんでん返しくらい系。
耽美で官能的な描写がいっぱいありますね。一体誰と一緒に観たらいいんですか?的な。一人で観て下さい。って話なんですけど、すっごい静かな平日の昼下がりとかに一人で観たい。
日本の音楽アーティストで言ったら、DIR EN GREYの京の詩世界みたいな、耽美と官能と陰湿さの共存した退廃的且つ背徳的な世界観ですね。
だけど純愛物だし、ラストは爽やかっていう。

非常にシュールでコメディタッチな変態的でシアトリカルな朗読シーンは、いいぞ!もっとやれ!ってなりました。
なんか巨大なタコが出てきたんですけど、あれ使って吸盤触手プレイをやってしまうとかね。
『ポゼッション』のイザベル・アジャーニとタコみたいな何かとの絡みくらいは突き抜けてもよかったんじゃねーかと思うんですけど、そこまでじゃなかったですね。
監督が『オールド・ボーイ』のパク・チャヌクなので、目を覆いたくなるような残虐拷問シーンもあるにはありますが、今回見た目の痛さより、愛憎渦巻く心の痛みの方を強く描いてるからか、その辺は抑え気味。

日本人の役を韓国の俳優さんが演じてて、セリフも日本語と韓国語が半々くらい。
日本語で凄く直接的な表現が出てきたりしますけど、何せ日本語が下手くそで、何言ってんだかよくわからなかったりします。(それでも妙に卑猥に聞こえる)
日本人俳優を使わなかったのか使えなかったのか何だか知りませんけど、この辺は残念。
とは言え、日本の若い女優さんではできないであろうことをやってるから仕方ないと言えば仕方ないのかなぁ。
なつみ

なつみの感想・評価

3.8
3部構成の先が読めない展開が面白い
綺麗な建築物やセット、片言の日本語とかど変態おじさんとか湿った独自の世界観が確立されてて引き込まれた
女同士の連帯が最強の力を持ってると思う
日本語と韓国語が入り混じる官能映画。
面白かった。
美術が素晴らしく良い。和洋韓入り乱れる世界が美しい。

日本人はこの映画を観て色々考えなくてはならないことが歴史的、政治的、人権的に多々ある気がする。

韓国映画ほんとスゴイ
Mia

Miaの感想・評価

4.0
記録
めい

めいの感想・評価

4.2
【祝】英国映画アカデミー賞(BAFTA)にて、「お嬢さん」が外国語映画賞受賞とのこと。おめでとうございます。
これを機に、以前上げた感想に付け加える形で、再度UPします。

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 原作サラ・ウォーターズの『荊の城』から映画化された本作だが、舞台を英国から1930年代の日本植民地時代の朝鮮半島へと移すなど、大胆な脚色を加えている。パク・チャヌク監督は(『オールド・ボーイ』等がその典型だが)、同じモチーフや構図を、繰返し何度も別の視点や、別の人物で撮ることにより、映画の中でそのモチーフが持つ別の意味や過去、新たな真実を印象づける手法を用いてきた。だが今回は、物語を三部構成にすることで、世界を3つの視点に分断し、ジグソーパズルのような、ミステリ的要素で多角的な視点を映画で実現しようと試みている。だが、それはこの映画の魅力の一面でしかない。私が『お嬢さん』を好きなのは、女性の官能を描いた映画であること、また、女性達が支配と抑圧に反旗を翻す物語であるという点だ。
 私と同世代の映画好きな女性達の間では、本作品は90年代の名作アニメ『少女革命ウテナ』を引き合いに出して語られる事が多いのだが、まさしく『お嬢さん』は女性が囚われのお姫様を助け出し、広い世界へと飛び出すという意味において、『少女革命ウテナ』に通じるガールズムービーである。
 詐欺の一味であるスッキは、同じく詐欺の藤原男爵と手を組み、朝鮮人の叔父である上月と暮らす日本人の令嬢・秀子の元に、メイドとして奉公に出る。秀子は日本人ではあるが、幼い頃から朝鮮で育っている為、日本語と朝鮮語のどちらも解す。スッキは秀子の傍で、秀子と藤原が恋に落ちるように手を回す予定だったが、美しく孤独な秀子の境遇に同情を覚え、つい親身に接するようになる。そして二人の仲が深まるにつれ、いつのまにかスッキは秀子に想いを募らせていく。
(※以下ストーリーの核心的な部分に言及します)
 朝鮮人でありながら、日本人の名前を名乗る秀子の叔父の上月は、秀子を事実上屋敷に閉じ込め、宗主国である日本の春画やエロチックなポルノ趣味に耽り、そしてその幻想を秀子に背負わせている。上月は定期的に主催する「朗読会」で、秀子に美しい着物を着せ、自分好みの日本女性を演じさせ、出席者である紳士達に向けて、官能小説を読ませる事で、己の変態的な性欲と権力欲を満たしている。
 この朗読会を通して見えてくる構図がある。云わば秀子は、男性から女性へ、そして宗主国である日本から植民地である朝鮮へ……ジェンダーと国、二重の意味で支配と抑圧を受けている犠牲者であるということである。
 ところで、よくこの映画の欠点として挙げられる点として「出演する韓国人俳優達の日本語のセリフが分かりづらい」というのがある。しかし、私は「宗主国である日本が植民地に押し付けた言語(だった日本語)」を、朝鮮語を母語とする俳優が喋り、演じる事に意義があると思っている。
 秀子は上月から命じられるがままに、彼の欲望の道具の役割を果たしてきたが、秀子自身がそれにより欲望を感じた事はなかった。上月でも藤原でもなく、彼女の悦びを目覚めさせたのは、秀子の心に寄り添おうとしたスッキであり、スッキによって秀子は自分の身体と心を解き放たれる。そして、秀子はスッキと手を取り合い、忌まわしき屋敷から逃げ出すのである。
 R18指定を受けている通り、たしかに秀子とスッキのセックスシーンは刺激的で大胆だが、男性の目を意識したポルノの撮り方とは一線を画している。最初、色事を経験したことがない秀子を導く形で、スッキが主導権を握る。スッキの愛撫を受けるうち、秀子の中に秘めていた情欲の炎が目覚め、秀子は自らスッキを求め、今度はスッキが秀子に翻弄される。そして二人はどこまでも深い快楽の渦へと沈み、互いの身体と心を一つにするのだ。ここでカメラが映しているのは、美しく絡み合う肉体の性行であるが、それによって描かれているのは、二人の関係性であり、秀子の――つまり女性の――魂と身体の解放である(※1)。
 国や国籍もを飛び越えて、何重もの支配から逃れた秀子とスッキは、新たな世界へと旅立っていく。二人が目指したその先には、きっと眩い光が待っている。そう願ってやまない。

(※1:後に知った事だが、このシーンはかなり配慮したやり方で撮られていた。撮影時、演者二人の周りには最小限の女性スタッフしかいなかった(監督は別室で画面で見ていた)等のエピソードを知り、役者達の心情を慮った監督のやり方に尊敬を覚えた。同様に女性同士のセックスシーンを扱った『アデル、ブルーは熱い色』で、主演女優のレア・セドゥから撮影方法を批判された、某監督との違いがすごい…)


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◆以下2017/07記載内容
「退廃的で耽美な上質エロティックミステリー」

舞台は1939年日本統治下の韓国。詐欺師の少女スッキは、同じく詐欺師である藤原伯爵から、莫大な財産を相続した令嬢秀子を伯爵に恋させ、駆け落ちする手引きを求められ、秀子の豪邸へ侍女として侵入する…。スッキは珠子という名を貰い、侍女として献身的に秀子の世話をするうちに、その美しさと孤独さに惹かれるようになり、藤原伯爵に嫉妬を覚えながらも、彼との仲を取り持つ。やがて伯爵の計画通り、伯爵と秀子とスッキは屋敷を逃れて、日本へと渡る。しかし、それは裏切りに次ぐ裏切りの序章だった…。
 とにかく上質な官能ミステリーだった。物語は三部構成で、謎パート→回答パート→後日談となっていて、時系列が交錯し、謎が明らかになるかと思えば、更なるどんでん返しが起こる…といったように、巧みな構成で観客を惹き付ける。絢爛たる美術や衣装も見事で、耽美で頽廃的なエロスに酔えた。
 閉じ込められたお姫様を救うのは王子様ではなく女性…という点では、アナ雪や、かつての少女革命ウテナに通じるテーマを持った作品で、観た後は爽快だった。
 フェミニズムを感じるテーマでありながら、変態的で耽美でエロティック。今までの映画にはない新しい境地に触れた心地がした。
天性ですね!でめっちゃ笑った
たま

たまの感想・評価

4.0
ようやく鑑賞@WOWOW。なるほどこれは悪趣味だ(笑)。朝鮮風と日本風とが微妙に入り混じった美術が鈴木清順「オペレッタ狸御殿」を思い出させる豪華さ。たどたどしい日本語とシアトリカルな芝居が変態性を低体温かつ仰々しく伝えてくる。WOWOWでは音声ところどころ消されてたりボカシが入っていたりしたけれど、劇場では全部流れたのかしら。クライマックス(タコ以降)で爆笑でした。
どエロい。官能美。
モnahぁ

モnahぁの感想・評価

3.6
おおおおおお〜これはっ!笑笑
映画玄人のお友達からずっと勧められてたんだけど個人的に韓国映画とあまり相性良くないので避けてました。が、しかし、コレどちらかと言うと好き♡いや、好き。
まず構成が素晴らしい。3部構成ってのがまた面白いね!最初日本語が聞き取れなくて、こりゃまずいなと思ったんだけど後半もうそんなのどうでも良くなって気づいたら引き込まれてた。美女達も画も美しく映画的。刺激的。コレは後引くわ。ふふふふ。
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