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セールスマンのayakoのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.7
レイプの被害とか、状況によって、人によって言えんよな。
リアリズムのイラン映画とか言いながら、非日常的にヒジャブをかぶらせるとリアリティがなくなる、って主演の女優さんが言ってた。
不自然なフレームもあった。
1人で家にいる時は絶対に被らないだろうけど、被ってた。
被害にあったのは髪を洗ってる時だった。
被害者が悪いんじゃない。加害者が悪い。
追い打ちをかけるように、殺しかけてきた人の死に際を目撃。不憫。

統一されてない宗教に口出しするもんじゃないか。
でも、アカデミー賞に出品して賞を取ったってことは、イスラム女性の抑圧とかを訴えているってことか?
「セールスマンの死」との関連がイマイチわからなかったもんで、こんなことばかり考えてしまう。
欧米も視野に入れて作った作品であるのなら、社会の移り変わりについていけない「セールスマン」は、むしろ、犯人を懲らしめようとしたセールスマン役の主人公以外の全員なんじゃないか?
伝統に固執していていいのかという疑問を投げかけているのではないだろうか。

主演の女優さん、実際見たら本当にかわいかったけど、この作品では老け込んでいて、アカデミー賞外国語映画主演女優賞って感じがした!
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