玉川諒太朗

セールスマンの玉川諒太朗のレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
4.6
小さなヒビは徐々に大きくなって崩れていく。
それはまるでオープニングでエマッドとラナが追い出されることになった脆弱したマンションと同じ。このマンションが脆弱したのもイランの急激な都市化のせいだし、これが後の悲惨な事件を招くっていうなんたる皮肉。
しかもこのオープニングはラストと完全に対比になっていて、しかも円環構造にもなってる。とりあえずオープニングから完璧!
歪んだ社会が生んだ事件、誰も正しくないけど何が正しいかも分からない。登場人物のやり場のない怒りが画面から伝わり、最後の最後までぐいぐい惹きつけられる!