もやし

セールスマンのもやしのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
4.6
なにそういう話だったの…?ってなった。怖いわ。
「プリズナーズ」を真っ先に思い出した。



旦那は男性性の塊という感じで、かなり良い男。
でもその彼をもってしても強大な出来事の前ではグジャグジャするしかない。
間違ったことはやってないんだけどどうしてこうなってしまうのか…





出来事は出来事でしかないんだけど、人の感情、気持ち、信念、尊厳、拘り。そういうものが絡んでくることで、どんどん事態がややこしくなってくる。
これはこの監督さんの作品毎回思う。
だけど気持ちなんてなければいいのにとはなれないのが悲しい。

自分の日常でもあるわ。こんな大事じゃないけど。
ちょっとしたものでも絡み合うとほどけなくなる。ほんと人生ってめんどくさい。




人に害を加える者も別の場所では誰かに何かを与えていたりもする。
どこかでは嫌われてる人も誰かには好かれていたりもする。
当たり前のことだけど、この映画を見るとそれを考えさせられる。
人間がいかに多面的なものなのかってことをいつも考えさせられるよね、この監督の作品は。



でもその結果何があるのかというと、どうもわからない。
妙なニュアンスの不快感が残る。
私はこの映画の何かが気に入らない。
私はこの映画を好きではない。
この監督さんはどこか人を遠くから見てる節がある。
遠くから見て、自分の言いたいことだけ言って、それでいいやというのはどうなのだろう。