Haruki

セールスマンのHarukiのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
4.7
イスラム社会の闇や閉塞感が全体に漂いながら、サスペンス要素・ドラマ要素がしっかりあって楽しめる作品。
イスラム圏の価値観や、それに埋もれる犯罪など、現代の問題を感じる。

劇中劇『セールスマンの死』と現実が絡み合い、真実とリンクするのは見事。
イランで起きる現実と、アメリカ人による虚構の舞台との対比が秀逸。

ラストは、あの部屋の中で、人間への憎悪と愛情が混在していて、登場人物それぞれの複雑な心情が描かれている。

結末に対する虚無感や、社会の歪みを観る者に残す。