とにかく観終わったあとの精神的疲労感は半端ない。
エンディングロールで流れる全く読めないペルシャ語を見つめながら、「どーすりゃ良かったんだ?」とずっと問い続けていた。
何も悪いことしてないはずの夫…
このレビューはネタバレを含みます
言葉にしない感情が苦しい映画だった。
「自分の落ち度」であることには変わりないし、そう見做されてしまうのも仕方がないけど身を削って何をされたのか話しても「そりゃああなたが悪いよ」と言われかねな…
それぞれの人物の思いが複雑に交差する。見せ方も絶妙というか巧妙。
プロットはそれなりにシンプルだけど、とても凝った脚本と演出で、監督の腕がすーごいのがわかる。
見終わった後映画について話そうとす…
妻を犯した男を探して復讐するというありそうな話だが、見ごたえがあった。
犯人を見つけるも、復讐する気になれない主人公の苛立ちがとてもよく表現されている。しかもその苛立ちのうち10%ぐらいを放出した結…
このレビューはネタバレを含みます
2017年153本目、7月3本目、劇場44本目の鑑賞
アカデミー賞外国語映画賞受賞
カンヌ国際映画祭主演男優賞
カンヌ国際映画祭脚本賞
アカデミー賞外国語映画賞受賞作ってズバ抜けた作品が受賞す…
「午後8時の訪問者」はドアを開けなかったことが主人公に大きな影を落とす物語でしたが、
こちらの映画はドアを開けてしまったことで夫婦の人生が変わってしまう物語。
映画に限らず、ドアというのは様々な物語…
んーー国の違いからか私には彼女の気持ちがあまり分からなかった
だから国を超えて宗教、時代など背景を彼女の後ろに映しながらみる必要があった
でも感じたところで、余計になんと言っていいのか分からない
…
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別離の時も思ったけどやっぱりこの監督すごいわ
主人公夫婦が引っ越した先のアパートで妻が強姦に襲われ、夫が犯人を探し出すという映画
事件を解決したい夫とそれを公にしたくない妻の気持ちどちらも分かる…
赦しとは何なのか。
赦しを与えるべきか否か、表情から滲み出る主人公の苦悩。
被害者と加害者、また夫婦の間での葛藤が重々しく描かれ、終盤、物語は静かに急展開をみせる。
犯人を突き止めようと一人奔走す…
(C)MEMENTOFILMS PRODUCTION?ASGHAR FARHADI PRODUCTION?ARTE FRANCE CINEMA 2016