セールスマンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 5ページ目

セールスマン2016年製作の映画)

Forushande/The salesman

上映日:2017年06月10日

製作国:

上映時間:123分

3.6

あらすじ

「セールスマン」に投稿された感想・評価

nana

nanaの感想・評価

4.0

秀逸なサスペンス
二転三転騙される。
翻弄されるといった感じ。

序盤からおかしな部屋。
新居に派手な洋服とハイヒール。
安すぎるアパート。

この伏線が見事に回収される

サスペンスとしても面白いのだけれど、それ以上に人間の欲と愛憎、復讐とやりきれなさ、狡猾。
そこが見どころ。


教師の夫と妻。
共に小さな劇団に所属し、アーサー·ミラーの戯曲「セールスマンの死」に出演していた。
演劇を愛し、将来に夢を見る仲睦まじいカップル。
新しいアパートに引っ越したある日、夫が家を空けた隙きに妻が何者かに襲われ、二人の生活が一変する。




悲劇からすれ違う夫婦の気持ち。…奥さんは傷つきすぎた。でも消化できていない。
どちらの心情も理解できるだけにせつなくなる。


異国の文化。
日本だったらありえないご近所対応

傷口を広げたくない妻と犯人を突き止めたい夫。

偶然が重なり真実があぶり出される。


後半の展開に唖然とした。

せっかく…
人間って流される
言い出せない空気の圧
駄目だよ、復讐にならない

二人しか知らないから
周りが喜んでいるから

こんなに憎んできたのに。

私だったらあの場で告白する。

許しちゃ駄目。
この人は反省していない。
クズだ


脚本が巧みで面白かった。
魔王

魔王の感想・評価

3.3
何を言っても素直に聞かないで、反対してくる妻に正直イラッとした。
めんどくさいなと思う。

最後若干予想を裏切る展開があった。
しかし、それ以外は平坦で退屈な展開が続く。

物語としては正直何が言いたいか不明。
"セールスマンの死"という戯曲、
そしてイランが男尊女卑の国であることを踏まる必要があるようだが…
しかし、だから何?という感じ。

主人公を演劇俳優や教師とした意味も不明。

タクシーでのエピソードと主人公が学校に寄付した図書の話から、男女問題が主テーマであることはわかるが…

予備知識を付けて見た方が良い作品。
あま

あまの感想・評価

4.0
合計597作目
2020年47作目

イラン映画は初めてかもしれない。
独特の表現の仕方でいつもの映画と違う感覚を味わえた。
が、盛り上がりにかけたのが残念。
イランの風景の独特な雰囲気が良かった。
起こっていることはドラマティックだけれども、淡々と日常を描くような撮り方も好みだった。

反面、ちょっと盛り上がりにかけるところはある。犯人を追うサスペンスとしても、夫婦のすれ違いの人間ドラマとしても、大きな見せ場なく終わってしまったように思う。
1ミリの隙もない

とてつもなく密度が高すぎて酸欠になりそうな作品

やや強引な作品世界への誘導が続き、しばらく混乱しながら見ていたが気がつけばアスガーファルハディ沼

ほんのちょっとしたボタンのかけ違いが招く取り返しがつかない状況が足し算ではなく掛け算として描かれてゆく

ただただ息苦しい

それでも見てしまう、さながら麻薬のような作品

現実と演劇、自らにとっての自分、他者を投影した自分、あるべき自己、アイデンティティ

Peugeot 206
なくに

なくにの感想・評価

2.9
イラン映画を初観賞。
作中のテーマになっている戯曲「セールスマンの死」を観たことが無いため、観ていたらまた違う視点で観れると思った。
展開も相まって、ディスプレイ越しでも良い意味で不快な蒸し暑さを感じられる映画。
doji

dojiの感想・評価

-
鮮烈なイメージを残す事件が起こる一連のシーンから、ショッキングなことは起こらないにせよ、どうも不穏な空気が流れ続ける。男性主人公はいたわりや優しさではなく、怒りを原動力に犯人探しを続けるがその動機が描かれず、さらに被害者である妻は頑なに実際になにが起こったのかを語ろうとしない。そのことから、ありゆる起こりえたことが観客の頭の中をめぐり、心理的なスリリングさに満ちたまま全編は進んでいく。

これはあくまで解釈ということになるかもしれないけれど、主人公がもつ苛立ち、それは芸術を志しながらも教師としての職をこなさなくてはならないことや、住宅や子どもを持つかどうかということ、そういった男性としての自我にゆさぶりをかけるようなできごとが続くなか、もしかしたら他の男性性による被害を妻が被ったかもしれないという疑惑が、彼の男性性へうずきにつながったのではないだろうか。そしてそれは、アーサー・ミラーの劇である『セールスマンの死』の中でえがかれた、セールスマンとしての生き方がその人の人生のすべての意味に成り代わってしまったというストーリーラインと見事に呼応している。

イランというバックストーリーをそこまで知らないままの鑑賞とはってしまったけれど、やはり社会的地位における性差というものが大きく感じるし、世界的な状況と古典でされる『セールスマンの死』がいまだに呼応してしまう現状を批判的にあぶり出すような、そんな意図を感じた。
yumi

yumiの感想・評価

3.4
冒頭の建物がミシミシして、そこの住民が避難しているシーンが衝撃的。なのに、それについてはその後ノータッチ。イランではよくあることなの!?
劇中劇が面白い!あのキャストでのアーサーミラーの『セールスマンの死』も全編観たいし、戯曲も改めて読み直したくなった。

そして、男と女が見事にすれ違っていく様子が切ない。どちらも決して自分勝手になっている訳じゃない。でもこういう事ってあるよね。
いきなり行動するんじゃなくて、こう思うからこうするつもりだよとか会話が必要なのかな。
難しすぎてわからないので途中でレビューを漁る始末。脚本が大味で写す必要の無いものが多いと思ったがどうやら違うらしい。体験したことのないネチョネチョした事情があるのは日本人の男でもわかった。初見の素人が観る作品じゃない感
GoofyGrape

GoofyGrapeの感想・評価

4.3
「誰もがそれを知っている」のアスガー・ファルハディ監督作品。

とても難しい映画で、観賞後劇中劇の「セールスマンの死」はどういうメッセージが込められているのかなど解説などを読んだりして考えてしまった。
妻ラナが暴力の被害にあい、夫のエマッドは憎悪を抱き犯人を独自に探し復讐をする。犯人判明後、緊迫したシーンが続き目が離せなかった。この映画を観終わって、「スウィーニー・トッド」を思い出したが、(ストーリーは全く異なるが)相手に復讐しても結局悲しい結果に終わるのだと改めて思った。