セールスマンの作品情報・感想・評価 - 68ページ目

「セールスマン」に投稿された感想・評価

家に帰ると先に帰宅した妻が襲われていた 事件をきっかけに大切なものを見失っていくような感じ…ラストに向けての苦しさと緊迫感がもう…
ガク

ガクの感想・評価

3.9
一見個人の問題のように思えるけど、大元を辿れば社会の問題。社会とその社会の中で暮らす人々は密接な関係にある。それ故にこのような個人的なストーリーを1つ語れば、社会を浮き彫りにする事が出来る。なんか色々考えさせられる映画。
エマッドは小さな劇団に所属する傍ら、教師をしている。妻のラナも同じ劇団に所属している。ある日、ラナが自宅に侵入した何者かに襲われた。
襲った犯人は自分たちの前の住人である女性と関わりのある男らしい。「警察に行こう」というエマッドと表沙汰にしたくないラナのすれ違いは続き、エマッドは犯人捜しを始める……。

物語の構造は至ってシンプルである。ラナは襲われたショックから心を閉ざし、人間不審に襲われ、上演している舞台でも満足に演じることが出来ない。
一方、エマッドはやり場の無い怒りから生徒に携帯を出せと脅かしたり、同僚の教師から返された本を捨てろと言ったり、投げやりになっていく。彼の唯一の救いは妻を襲った犯人を突き止めることである。

監督のアスガー・ファルハディはチェスの駒のように彼等を動かす。後半のエマッドとラナ、そして犯人の静かな攻防はこの映画最大の肝である。犯人と対峙した後の二人の表情は罪を犯しそうになった悔恨の念ではないだろうか。
ナルト

ナルトの感想・評価

3.9
一筋縄では行かない、人と社会。
全てが終わって、何もなくなった。
yellowbird

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3.7
イランの名匠アスガー・ファルハディ監督が手がけたサスペンスドラマ。第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で男優賞、脚本賞、第89回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。
小劇団で舞台(セールスマンの死)に出演している役者夫婦。ある日、自宅で妻が何者かに襲われる。事件が表沙汰になることを嫌がり、警察へ通報したがらない妻の意を酌んで、夫は独自に犯人探しを始めるが…。
心理描写中心のストーリー展開。文化や信条の違いを感じつつ、驚きの結末に本作の奥深さを感じた‼
しの

しのの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

とにかく、この映画をみて、ゆるすことの大事さを感じました。

なんとも犯人からうけた仕打ちは、許しがたい行為だし、もし罪を犯していなければ、犯人だってあんな最後にはならなかったわけなんだけど、
主人公の男性だって、おそらくそんなに悪いことはしてないはず。

だけど、みているとやっぱり女の視点でみてしまって、私も許してあげてって思ったし、なんとも被害者側なのに、罪悪感を感じてしまう。

執着しすぎると、よくないって思いました。気をつけないと。ゆるすことで、幸せになれることもある。
tomo

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4.0
横浜のジャックアンドベティに観に行きました。映画を観る観客は50代がほとんどでした。前置きはさておき、ある種の緊張がこの監督の持ち味で、急に拒絶したり怒りだしたりする登場人物には、演技のうまい役者が配置されています。
ただし話の展開は、ある過去の行方ほどながされてはいないものの、別離のときのようなストーリーの問題提起はありません。サスペンスではなく、ドラマです。
最後の、主人公の放心してメイクされているシーンは演技が上手いなぁと関心しました。
keeko

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4.0
アスガー・ファルハディ監督は「名作」をどんどん更新していく
簡単には予想できない結末とイランの社会性との関係の描き方に唸る
ENDO

ENDOの感想・評価

3.8
これは男女間の断絶の話だ。
旦那は事件を追求していくけれど、妻を思ってのことではない。彼自身の尊厳が傷付けられたからだ。心身ともに傷付いた彼女をさらに傷つけるという残酷さ。
疑心暗鬼がひとを変える。同じアパートで彼の行動は全く反転してしまう。
被害の責任を誰にも転嫁できなかったら、許す心だけが、その渦から逃れることができるのかも。
前も2人の別離を描いてたけど、やはり中心部が空洞になってる。『不幸を予測するものが最も不幸である』というのは本当かもね。
win

winの感想・評価

3.7
久しぶりに外国映画の力みたいなものを感じる作品だ。
些細な事が思いもよらない悲劇へと繋がってしまう。俳優陣の微妙な不穏感がギシギシと伝わってきた。