セールスマンの作品情報・感想・評価 - 77ページ目

「セールスマン」に投稿された感想・評価

ぽー

ぽーの感想・評価

3.4
うーん
100%被害者だったのに、思いがけず暗雲立ち込め後味悪い結末に…。
舞台役者でもあった主人公夫婦ですが、彼らの実生活の方がよっぽどドラマティックで、人生は小説よりも奇なり、あゝ無情…
て感じでした。
aono

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3.7
日本の常識ではあまり考えられない描写が多くあり、登場人物それぞれの立ち位置による苦悩が凄く伝わってきます。
ten47

ten47の感想・評価

3.9
ファルハディ監督の良いところはイラン社会のマイナス点で生じる問題を上手く表している事だ
それに加え中盤のシーンに見れる妻の旦那にばらばらな要求や、旦那の妻や犯人に対する苛立ちでつい演劇の台詞で仲間に過剰な台詞を言ってしまうところなど人間の写実が本当にすごい
でも序盤は平凡なシーンが続き過ぎてちょっと寝てしまったし、最後のシーンは引きずりすぎて『別離』に劣るようなオチになってしまったと思う
アーサー・ミラーの『セールスマンの死』を読んだらもっと深い意味を読み取れるのかな……?
ayako

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3.7
レイプの被害とか、状況によって、人によって言えんよな。
リアリズムのイラン映画とか言いながら、非日常的にヒジャブをかぶらせるとリアリティがなくなる、って主演の女優さんが言ってた。
不自然なフレームもあった。
1人で家にいる時は絶対に被らないだろうけど、被ってた。
被害にあったのは髪を洗ってる時だった。
被害者が悪いんじゃない。加害者が悪い。
追い打ちをかけるように、殺しかけてきた人の死に際を目撃。不憫。

統一されてない宗教に口出しするもんじゃないか。
でも、アカデミー賞に出品して賞を取ったってことは、イスラム女性の抑圧とかを訴えているってことか?
「セールスマンの死」との関連がイマイチわからなかったもんで、こんなことばかり考えてしまう。
欧米も視野に入れて作った作品であるのなら、社会の移り変わりについていけない「セールスマン」は、むしろ、犯人を懲らしめようとしたセールスマン役の主人公以外の全員なんじゃないか?
伝統に固執していていいのかという疑問を投げかけているのではないだろうか。

主演の女優さん、実際見たら本当にかわいかったけど、この作品では老け込んでいて、アカデミー賞外国語映画主演女優賞って感じがした!
mmmm

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3.8
どっち側の立場も理解できたけど、お互い隠し立てせずにいたら良かったのかもって思った。夫婦も友も
miyu

miyuの感想・評価

3.8
夫の留守中に、シャワーを浴びる妻を襲って怪我をさせたのは誰か???

アスガー ファルハディらしい作品で、犯人探しよりも、それぞれの内面の苦悩をクローズアップしている…

正直、どの人にも感情移入出来、ワタシがどの立場であっても、なるほど…
この人なら、こんな風に考えるな!
逆に、この人なら、こう思う…
また、この人なら、こんな行動をとるだろう…
って言うのが、絶妙。。。

カラッとしたアメリカ映画にはない、この監督の独特な感じが、ワタシ的にツボです。。。

【ネタバレかも…】
夫のあのイヤラシイ様な嫉妬の感情も…
妻のこんなに傷ついたワタシを大事にしてよ…って感情も…
おっさんの、頼むし家族には黙って欲しい…って感情も…
正直、みんなわかります。。。

人間の持つイヤラシイ感情をみんな丸出しにしているのが、凄く自分に響き、自分自身にも思い当たる事があるから、ある種の痛みを感じますが、自分自身を投影している様な思いになりました。。。

一歩引いて、自分自身を見つめ直す事が出来たら…
なんて、この映画を見て、そんな事を考えてしまった。。。
いわき

いわきの感想・評価

4.2
妻に重傷を負わせたのは誰か?という謎を夫が解くというミステリーですが、事件当時の状況について妻が語りたがらなかったりするあたりにイスラム的なものを感じます。そしてそれがより事件をミステリアスなものにしています。さらに夫婦が共に役者ということもあり、「これはひょっとして演技ではないか?」と幻惑されること間違いなしです。
しかし中東の人は男性も女性も本当に美しい。特に大きな目から強い目力を感じます。
2017.6.24 (38)
Mayuka

Mayukaの感想・評価

2.6
ハリウッド的な軽さに慣れた人にはかなり辛い映画。サスペンスと思って観に行ったが、この映画では事件を単純明快に解決してはくれない。
ともかく救われない感じが、ある意味すごくリアルで、哀しい。

世の中は勧善懲悪ではないのだ。

遣り場のない怒りと苦しみと戸惑いを、劇中の人物とともに体験する。かといって共感もいまいちできず、ただただ苦しんでいるうちに、何も解決しないまま映画が終わる。良作と思うが、かなり疲れる。
asanosan

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4.0
何を第一優先にするか、それはひとによって異なる。
それぞれがそれぞれの思いや守るものを抱えていき、複雑に絡み合ってるのが社会。がゆえに、自分の態度や行動ひとつで、全体の歯車が変わってしまうかもしれないのもまた事実で難しいところ。

『美しい都市』や『別離』ほどのパワーはないが、ファルハーディ的心理トリックは健在、最後ははらはらドキドキ。
いの

いのの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

近しい人が、いわれのない被害を受けてしまったら。
白黒はっきりつけたくなる。なんとしても加害者を見つけ出したい。しっかりとした謝罪を要求したい。制裁も加えたい。 “正義”の側に立って、いけるとこまでいきたい。静かに燃える炎に、自分で油を注ぎ足して。

でも。
被害にあってしまった者が望んでいるのは、そのようなことではない。
自分の近しい人には、優しい人のままでいてほしい。近しい人に、今まで以上に自分の近くにいてほしい。ただただ寄り添っていてほしい。自分の悲しみや痛みを理解してくれさえば、もうそれでいいのだ。

被害にあってしまった者の、そのささやかな望みは、多くの場合、手に入らない。そもそも、その望みは、ささやかなんかじゃない。被害にあった人の多くは、それまで以上の孤独を抱え、生きていかなくてはならないのだ、きっと。被害に遭ってしまったこと以上の苦しみや悲しみが、そこにはある。近しかった人が、誰よりも遠くへ行ってしまう。

だからこそ、強くなりたい。強くて優しい人になりたい。


映画を観ながら、どんなに復讐したくなっても絶対に止めようと堅く心に誓いました。それは相手を赦すとかいう、私の心が広いからじゃないです。復讐しようとした相手が悲惨な状況に陥ったら、私の方が加害者になってしまうから。そんなの割に合わない! だから、私自身の心の狭さゆえに、復讐はやめようと堅く心に誓いました。

さらに私の心は脱線していき、仕事でも何でも、言動の強い人に負けたように見えたっていいじゃないかと、私自身を納得させました。やり返せないと、何だか負けたみたいに感じて、いつかやり返したいとやり返せもしないのに、心の中でフツフツとさせたりするけど、別にそのままでいいんだと。負けても楽しそうに生きていれば、そっちの方が勝ちなんだぜと。