セールスマンの作品情報・感想・評価 - 86ページ目

セールスマン2016年製作の映画)

Forushande/The salesman

上映日:2017年06月10日

製作国:

上映時間:123分

3.7

あらすじ

作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中の夫婦。夫は教師をしながら、小さなの劇団で妻とともに俳優としても活動している。 ある日、引っ越ししたばかりの自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われ、ふたりの穏やかだった生活は一変する。事件を表沙汰にしたくないと警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべくひそかに犯人捜しを続ける。 演劇と犯人探し、夫婦…

作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中の夫婦。夫は教師をしながら、小さなの劇団で妻とともに俳優としても活動している。 ある日、引っ越ししたばかりの自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われ、ふたりの穏やかだった生活は一変する。事件を表沙汰にしたくないと警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべくひそかに犯人捜しを続ける。 演劇と犯人探し、夫婦の感情のずれがスリリングに絡み合い、やがて物語は思わぬ展開に…。

「セールスマン」に投稿された感想・評価

fufu

fufuの感想・評価

3.5
久々のイラン映画、トランプ大統領令に抗議のためのアカデミー賞授賞式欠席などの背景、不穏な音から始まる映画に身構えていました。政治的宗教的に映画製作は抑圧された不自由はあるのかもしれませんが、土台がくずれたマンションから辛くも逃げられた主人公の若い夫婦は、お互い自由で明るく現代的。痛ましい事件があったあとの男女の考え方の違いや、気遣っているのに気まずいすれ違いなどは、私たちも同じだなと共感しました。犯人探しや判明したあとの心理的サスペンスには、嫌悪感も感じつつ引き込まれました。最後の二人の表情に考えさせられました。
試写会にて
妻を襲った事件によって、少しづつ夫婦がすれ違っていく
被害にあった妻は夫に寄り添ってほしくて我儘に
夫はプライドと憎しみで犯人捜しを
そして予想もしなかった夫の行動、
衝撃的なクライマックスに・・
YAMADA

YAMADAの感想・評価

4.0
歴史背景など、中東にあまり詳しくない為、理解出来ない事が多々あったけれど、凄まじい映画だった…
後半は、心が、ザワザワして、観終わったあと疲れてしまった。
監督の他の映画が観たくなるほど、面白かった!

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksの試写会が当選したので、日本シネアーツ社へ。

映画の舞台はイラン。国語教師(夜は劇団員)の夫と同じ劇団員の妻を中心に話は展開される。

ある夜、妻が何者かに襲われる。
夫は警察に通報して犯人を捕まえたい。
妻は表沙汰にしたくない。

双方の気持ちのすれ違いから物語は進んでいく。

犯人は学校の生徒?劇団員?アパートから逃げる時に助けたあの体の不自由な男?そもそもアパートが崩れるのも計算されてあの新居に導かれたのでは?など深読みに深読みを重ねた結果、嗚呼そう来たかと。

他の方のレビューにも有りましたが、どんな犯罪者にも愛すべき家族が居る。何とも言えない気持ち。

自分はイランの国をよく知らないので何とも言えないが、妻があのような状態なら上手く言って学校休んだり、そもそも劇に出る必要あるかなと。

そして自分の考察不足だがセールスマンの死は何を訴えたかったのか知りたいです。

とにかく試写会に招待して頂きありがとうございました。
予定を調整して今回頂いたパンフレットにあった無料上映会行ってみたいと思います。
Hiroshi

Hiroshiの感想・評価

3.5
試写会にて。
音に対する配慮がすごい。劇中劇の内容に対する説明がもっとあれば。見た後ならタイトルはしっくり来るものの、邦題はもっと捻った方が。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.8
試写会にてひと足先に鑑賞させていただいた。

妻の身に起きた不幸な事件をきっかけに、夫婦の関係が徐々に変化していく過程をサスペンスフルに描いている。劇中劇として「セールスマンの死」が挿入されるが、私はこの映画のために慌てて予習をしたクチなので、映画と戯曲の関係で、掴み損ねているところがまだまだありそうだ。
ただ、この劇中劇の挿入が効果的なのかどうかは好みが分かれるかもしれない。

真相そのものより、夫婦がその真相にどう対応するかが見どころ。
根本には女性蔑視もあるし、男性のエゴむき出しで後味は良くないが、この国の女性は決して弱くはない、とも思わせる。

今どき風の男子高校生のおふざけや、劇団員の子どもが可愛くて癒された。
十割バッター、信頼のブランド=ファルハディの新作。
相変わらずのサスペンスフルな演出。次に何がおきるか予想を許さない。人をなぶり殺しにするほどの憎悪。
キリスト教的許しは存在しないのか?
残念ながら舞台とのカットバックは心に墜ちず・・。
アスガー・ファルハディの『セールスマン』を試写会にて鑑賞。
大好きな監督なのでいち早く観れて良かった。
イランの中流家庭で起きた事件によって生じる家族間の歪みが今回もキマっていて痺れた。
過去作に比べて衝撃的な展開は鳴りを潜めているが、ジワジワと殴られるような展開に声が出なくなる。
どこに感情移入すればいいか分からなくなって混乱するし、自分の感情を上手く言語化できないというのが正直なところ。
日本人なので彼らの感情を理解し難い部分も多い。
近代化して欧米とほとんど変わらない暮らしをしていても、根っこにはイスラム社会特有の「恥」や「屈辱」の考えというのが染みついていて、単純な善悪の問題のようにも思えることでも、感情が事態を複雑にしているというのが印象的だった。
試写会にて

この監督は優れた映像センスがあるのだと思う。暗闇に浮かび上がる舞台のライト、閉ざされたドアと開かれたドア、ガラス越しの映像、階段…どれもが何かのメタファーのようで一瞬も目が離せない。

まだまだ根強いイスラム社会の男尊女卑。なぜ警察に届けないのか、始めは歯痒く感じたけれどこの国ならばそれもあるのだ。それを細やかな演出で観客に納得させていくのが上手いと思う。
脚本・監督・役者が揃うとこれだけのパンチのある作品になるんですね。2時間全くだれずに一気にエンドロール。素晴らしかったです。
kql

kqlの感想・評価

5.0
エンディングまで予想できないストーリーと気持ちの盛り上がり、すばらしい脚本です。さすが、アスガー・ファルハディ監督!と唸りました。
主人公の夫婦エマッドとラナの物語の奥に見えてくるアーサー・ミラーの「セールスマンの死」。
主人公は、劇中劇の老セールスマンだったのではないか。人間の性は深いです。
赤い自転車が持つ意味に泣けてきました。

今年のマイベスト映画です。