こぅ

オリ・マキの人生で最も幸せな日のこぅのレビュー・感想・評価

4.1
*気付いた追記あり

トレーラーを観て気になっていた作品。

ユホ・クオスマネン監督による、フィンランド発、
実在ボクサー、 オリ・マキの【ラブ・ストーリー】。

アキ監督のような個性(クセ)はゼロ。

60年代だからか⁈16mmモノクロ映像で、全編手持ち
カメラに徹している。(揺れなし。)

ボクシングと恋パートのバランスも絶妙で、
終始実に淡々と進むが、オリの気持ちや、対する
トレーナーの焦り、気持ちが容易に伝わり観入った。

オリを陰で支える彼女ライヤ役、オーナ・アイロラ
は、ポチャっと決して綺麗では無いが、とても
魅力的だ。

実話と言えど、ここではハリウッドの【ロッキー】
を代表する【映画的ドラマティック】な事を期待
しても一切起こらないのだ。
その代わり、人間味に溢れている。
作りが、感情移入させない⁈全く格好付けてない
のが好感持てる。

プロポーズすら、タイミングも淡々としているが、
ライヤも「世界チャンピオンになったら」と淡々と
返す。

終盤、言葉少ないライヤも【名言】を残す。
その一言が、オリを、いや、観る者どれだけ楽にした
事か。

記者会見中にライヤを見て、気を取られたり、
練習中帰るライヤを追ったり、減量も中々ままなら
ない、、。
最後は1人でストイックに練習に打ち込むが、。


いざ、世界戦、結果も呆気ないが、言葉少ない2人
の【幸せの答】が見えるラストが微笑ましい。

劇伴も良かった。


*エンドロール観てて、、
あのすれ違った◯◯◯って、、監督やるなぁ‼︎

で、0.1加点。
こぅ

こぅ