Stoogesのアルバムは僅か3枚（+1枚）しか無いのだから本編を観る前にまずは最寄りのレンタルショップないしネットレンタル等を活用し耳を通してから鑑賞せい！などと言うめんどくさい事を言うつもりは無いからしのごの言わずに観ろとだけまずは伝えたいし、「知らんがな！」なんて反抗的な態度を取るバカチンはSearchしてDestroyしちゃうぞと、とりあえず申し述べておきたいと思う。ただ毎日映画を観てセンズリをこくしか無かったあの日々、ギターでその簡単だけどカッコ良すぎるリフをかき鳴らしながら毎日がNO FUNだ！と叫び倒していたあの日々、ん？…っんご！？……い、今も大して変わってねぇ…けどイギーはイギーである事をもう50年続けてるんだからひれ伏すしか無い。パンクのゴットファーザーとして、ありとあらゆるその後の世代に影響を与えつつも、己はただひたすら飄々と、いやクネクネと、ショービズの世界に中指を立て続けながら咆哮をあげ続ける稀代のロックモンスターの軌跡、ただそれだけじゃなく、この映画はしっかりと彼がなぜドラムスティックを手放しマイクを握るようになり、そして世界最高のエロメンへと上り詰めていったかが詳細に語られている。MC5にウォーホル周辺（ケイル＆ニコ）、ボウイにマスキス、そしてハリー・パーチ、出てくるメンツがもうハゲるほどヤバイし、そんなイギーフォロワーの面々がデッド・ボーイズにダムドにピストルズって…お腹いっぱいすぎて吐く。サイケそのものな時代に生み出され、ドラッグカルチャーに育まれ、そしてパンクな時代を生き抜き転落し見事に復活を遂げた最高にクールなバカども、あの伝説のロックの殿堂入り授賞式でのクールすぎるスピーチ……もう完全に号泣。これ作ってるジャームッシュはめちゃくちゃ楽しかっただろうな、編集しながらニヤついてる顔が浮かぶぜ、そして見事にマグカップ（2500円）を手に入れ、パターソンのマッチ（無料）でタバコに火をつけ、俺は今から一人「コーヒー＆シガレッツ」ごっこを開催します。テーマソングは「Loose」からの「I Wanna Be Your Dog」、来世は俺も勝ち犬になれるように基本上裸で過ごして行きたいと思う。最高だから全人類に8億回ずつ観て欲しい、イギー・ポップは高らかに笑っていた。
