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ギミー・デンジャーのicのレビュー・感想・評価

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)
4.3
最高にクールなのに熱い。
映画を観た後で冷めやまない興奮。きっとライブはこんなものではないんだろうけれど流れる音楽に耳を傾けるのではなく彼らの音楽は体感するに相応しいものだと感じた。上手く説明できないけれど伝わってくるものがすごい。
そして、大人に踏みにじられながらも染まらなかった彼らは1番純粋な気がする。共産主義と言いながらそれは政治の話ではなく彼ら自身の分け前の話。お金の信じられない契約。年齢は関係ないと思った。

ジャームッシュの監督した映像はまさにコラージュ作品のように見えた。映像のコラージュ作品。彼が作るからかっこよく並んでいる。年号の数字も恐らく彼の直筆なのではと思う字がかっこいい。
好きだからこそ撮れる部分があるのだろうと感じた。

そして、イギー・ポップとジム・ジャームッシュが仲の良いことはものすごく彼らの作品に対する姿勢で伝わってくるのとなんとなく所々の発言と映画の台詞が物語っている。いつの間にか泣いていた。ありがとうという感情で溢れた。
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