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ギミー・デンジャーのmiwanのレビュー・感想・評価

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)
4.1
ユアンが出てきてビックリした。
ベルベット・ゴールドマインのライブシーンだけど、もちろんユアン演じるカート・ワイルド=イギー・ポップ。
ユアンの作品がストゥージズリユニオンのきっかけになっていたなんて、胸が熱くなった。

イギー・ポップはワタシにしてみたら伝説上の人物とか妖精みたいな存在で、どういう人物なのかなんて全く知らなかった。
まあ、ハチャメチャなんだろうな、、くらいに思ってたんだけど、画面で語るイギーはとっても真面目でとってもかわいい。今のイギーも若いイギーも、はっきり言ってめちゃくちゃタイプ笑

そして、彼の才能は誰からも影響されていない天才的なものだと思っていたけど、それも違っていた。幼少期に体験したこと、社会や政治、その時代のミュージシャン、イギリス音楽などにちゃんと影響を受けて、そこからどのジャンルにも属さなくてプリミティブな音を生み出していったのだ。
そして、それはストゥージズというバンドも同じことなのだ。
バンドメンバーのことは全然知らなかったけれど、この作品を観て「ストゥージズ」がとっても好きになった。ジム・ジャームッシュ監督のストゥージズ愛もジワリと伝わってきて、最後にまた胸熱になった。

「そんなヤツらは俺が葬ってやる」みたいに言ってたイギーがカッコ良くって、「自分は自分」っていう強さと誇りに満ちていた。
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