『イヤー・オブ・ホース』も途中で挫折して見れてないけれど、『ギミー・デンジャー』は一息に観れた。イギー・ポップの語り口が耳に心地いいのもあるかもしれない。
若い頃のイギーのロックンロールの化身のような姿も格好良かったけれども、年老いて、若い頃の思い出を語る好々爺のような姿もそれはそれで滋味があっていい。アシュトン兄弟しかり、意外と普通に音楽業界の重鎮になって大成したジェイムズ・ウィリアムソンしかり、若い頃は痺れるほど(見かけが)格好いいのに、年老いると話し方がすごいゆっくりだったり、ジルジャンの帽子をかぶっていたり、変にスポーティになっていたりするのが切なくはあった。その点イギーは見ようによっては今の方がイケメンに見えるところがすごいと思う。ミック・ジャガーといい、そのへんは遺伝子レベルでなにか違うんだろうなと思わされた。