sai

モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由のsaiのレビュー・感想・評価

3.2
恋から愛に変わっても、お互い他人同士。
分かり合えないところも勿論あって衝突もするけど、それでも互いに自分の愛を主張し合う。
けれど、いくら言葉を交わしても相手を理解するのは難しい。
お互いが幸せになれる愛とは何かを考えながら、複雑な気持ちで観れる映画。

ジョルジオの役どころは確かに恋人や妻としては悩ましいが、トニーもトニーでかなりヒステリック。なんというか、今の時代にそぐわない言葉だけれど、男と女ってこうかもなぁと思ってしまった。
恋人という関係から夫婦、親と段階を経るごとに、二人の関係には子どもも入ってくるからこそ尚更、互いの主張も強まるというか。
愛と言う事は簡単だけど、愛を相手に伝わるように表現するのは難しい。

にしてもヴァンサン・カッセルは相変わらずセクシー。最後のシーンはさりげない色気が凄かった。
エマニュエルは笑い方が豪快。ちょっと気になるくらいだったけど、母の顔になるときは凛々しく整っていて素敵でした。
sai

sai