Canape

モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由のCanapeのレビュー・感想・評価

3.7
男と女の10年を過去と現在を行き来しながら綴る物語。はぁ・・・。なんて映画なんだろう。ベティ・ブルー、ポン・ヌフの恋人に通ずる破滅的な愛。その全てが愛しくて、愛しいからこそ積もっていく「なぜ」。せきを切ったように溢れだす積もった気持ち。
マイウェン監督によってどこまでもリアルに描かれる日常にある苛立ちや愛おしさ心をえぐる気持ちのひとつひとつ。エマニュエル・ベルコが全身全霊で魅せる愛憎。ヴァンサン・カッセルの逆らえないいい男っぷりとうんざりるするような無意識の暴力。男の全てを受け入れられないのも自分。中途半端に男の調子に乗っかってズルズルしてるのも自分。女のごにょごにょにイライラしつつ戻ってくるのも自分。女の為に自分の生き方を変えられないのも自分。狂おしい程に惹かれあい、いがみ合い、それでも愛しい目で見てしまう。どれもこれも愛の形。Mon Roiは私の王様の意味。