あっきー

マリアンヌのあっきーのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
3.8
ロバート・ゼメキス監督の映画は、作品によって深いのか浅いのかなんとも言えないところがある。観る自分の好みによってしまうのかもしれないが、まず本作に関してはスパイ映画という先入観により、ラブストーリーとして受け入れる心構えができていなかった。映像は美しく時代描写もしっかりしているが、特殊効果に頼りすぎている感じも拭えなかった。映像に関してはそれがゼメキス監督の作風なのだが。

…と文書を続けてきたが、総合的に結論は良い映画だったと思う。ブラッド・ピットは年を重ねて熟した演技を披露してるし、マリオン・コティヤールの演技力には間違いないがきちんと作品とストーリーに合ったアプローチをしている。彼らと脇を固めるメンバーが作品全体の品の良さを高めていると言っていい。

出会ってから最後まで続くスパイとして、あるいは恋人、夫婦としての駆け引きも引き込まれた。今度は純粋なラブストーリーとして心構えをして観たいと思う。
あっきー

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