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タフ PART 1 誕生編のouckyのレビュー・感想・評価

タフ PART 1 誕生編(1990年製作の映画)
4.1
90年代に制作されたいわゆる「Vシネマ」創世記の一本。最初に見たのは確か20代でした。主演の木村一八、三原じゅん子、安岡力也の役者としての魅力が爆発してたのは勿論、スタイリッシュな中にもリアリティがある演出がぐっと来たのを覚えてます。ロングショットの銃撃戦で走って来た木村一八が横っ腹を抑えながらちょっと面倒くさそうに銃を撃つとか中々見れ無い演出ですね。と、思えば三原じゅん子や安岡力也のガンアクションは超スタイリッシュ!安岡力也がジャムを起こした銃を構えながら「左手でよこせ」と三下相手に銃を要求する所とか鳥肌モノです。ちなみにその三下は寺島進。
当時は監督とか特に気にしてなかったのですが、歳を重ねていく毎にこの映画を観てる内に原田 眞人監督の別の作品を観て、「タフ」の監督をしていた事に驚きを覚えたモノです。
演出、ストーリー、音楽どれをとっても古臭は微塵も感じられずとても素晴らしい内容です。特に、金持ちの道楽でヤクザや殺し屋同士をゲーム感覚で戦わせるとか胸熱な構成ですねー。しかも、それをビデオで撮影して商品にしてる…。このシナリオだけでもご飯三杯は食べれます!
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