このレビューはネタバレを含みます
映像クオリティの高さ、有機生物のCG表現の巧みさが目に留まった。柔らかく可愛らしい、カラフルなキャラクター達。その愛らしい見た目とは裏腹に、彼らが抱える、持ち主との思い出への執着という、切ないストーリー。
ものに魂が宿る、というのは日本人的な発想。アメリカで学んだ監督が日本で制作するという点で、意義のある作品に感じた。
全体的に映像が強い反面、ストーリーに捻りがなくあっけなく終わってしまい物足りなさが出てしまっていたように感じた。映像とストーリーのバランスも大事だと思った。
紫の子と打ち解け合い、ダンスするシーンは夕方という設定ではあるが、スポットライトが当たるなどしてもよかったように思った。画面全体が暗くトーンが同じで、折角いいシーンなのに表情が見づらく印象に残りづらいと感じた。