享楽

闇金ウシジマくん Part3の享楽のレビュー・感想・評価

闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)
3.6
エンタメ的に役者を面白く配置しているなぁという感じで、それはオリラジの藤森 アンジャッシュ児島 最上もが 筧美和子など、いわゆるキャラ立ち?しているなぁという軽薄な印象(面白いものは面白いので好きではある)。
資本主義の悪いところを食い尽くしたマルチ商法とかいう暗黒の現象を暗黒さそのものとして描写すると同時に一流メーカー勤務の中年男が不倫にキャバクラにハマり金銭的にどうしようもなくなる話が中心。そもそも僕が闇金ウシジマくんが好きな理由はリアルストリートを反映していると同時に資本主義社会で生きざるを得ないカウカウファイナンスのウシジマ(そもそも金融業という仕事が資本主義的なものであり、とりわけ闇金はそれを顕著に示したものであって、それは程度の差の問題でしかないのではないか)が、開き直って?(そもそも彼の恒常的状態がずっとあのような感じなのかは不明だが)飯を食うために仕事をしている(というのもそれは物語の閉幕辺りで本人の口から放たれた)という、最終的には何ら可笑しなところもない、仕事の本質の一つを反映しているところにある。
一つ一つの様態の異なるリアルストリートの経済的暗黒現象を扱うのにはドラマというやり方が向いているというレビュアーもいるが、私は映画でも問題ない。
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