つう

闇金ウシジマくん ザ・ファイナルのつうのレビュー・感想・評価

2.8
『分からないからこその魅力ってあると思うんです。』

カウカウファイナンスは10日で5割の利率で貸し付ける闇金業者。そこの社長である丑嶋と、そんな闇金にも色んな理由で金を借りに来る人間たちの物語。

同名の原作マンガを実写映画化したシリーズ4作目にしてファイナルと銘打たれている。

part3からの続編という形にはなっているけど。その部分は鰐戸3兄弟くらいで、その話を畳むというのが大まかなストーリー。それを補完する形で丑嶋と柄崎の過去も明らかになっていくという流れ。

なんですが。丑嶋の過去とかはテレビドラマシリーズとかでやってくれれば良かったんだけどなぁ。得体のしれないモノだからこそ魅力を感じたり、惹かれたりするモノってあると思うんですよね。

債務者たちに容赦ないけど変なトコで情に厚かったり、カウカウファイナンスのメンバーとの絆を大切にしてたりと掴みようのない感じとギャップが良かったのに。

中途半端にバックボーンが見えてしまって。人並みの学生生活あったんだなぁと思うと急に薄っぺらく見えてしまった。

そして、ラスボスの鰐戸3兄弟が小者過ぎる。丑嶋や犀原に学生時代に負けてチンピラまがいのコトをやってるのと突き抜けて闇金としてヤクザにも自分のやり方を通す丑嶋、女だてらに暴走族の頭から闇金を仕切ってる犀原とじゃ学生時代以上に格が違い過ぎて残念だった。

シリーズで1番微妙な作品だった。
つう

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