かみおか

闇金ウシジマくん ザ・ファイナルのかみおかのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場で観たこと忘れるくらい記憶に残らなかった。

ウシジマの中学時代の友達、竹本の存在。
こいつがまぁクソなことクソなこと。

心優しいみたいな描写が中学時代の回想シーンでわかるが、現在はホームレス。
何でホームレスになったかとかは全く掘り下げがない(原作では掘り下げあるのかな?)

そんでもってガクト次男に拾われ誠愛の家に入所し、そこでも仲間を庇ったり、気遣ったりする優しい竹本。
ここまでは全然良い。『あぁ、ここまで優しいから騙されてホームレスになっちゃったんだなぁ』って読み取れる。

しかし、その後、同室の友人(足切断)を病院に連れて行くためウシジマに金を借りに行く際に『あれ?こいつやばくね?』という片鱗が竹本から見え始める。

元から借りたお金を返す気なんてないのに『カオルちゃん、強欲は罪だよ?』なんて説教垂れるとんでもない奴。しかもウシジマに『そんな俺たちに金借りるお前はなんだ?』と言われて全く反論できない始末。

そんでもって色々あって竹本は仲間のために、誠愛の家の仕切ってるガクト長男に『カオルちゃんから金を奪うからここで働いてる人にもちゃんと給料を分けてくれ』と交渉する。
お前はウシジマの中学時代の親友じゃなかったのかよぉ!!!なんだこいつ!この時点で竹本の胡散臭さはマックスに到達する。
そして竹本の提案に対しガクト長男は『ウシジマ裏切れんのか?』と竹本に問い、その答えは『カオルちゃんは今まで奪いすぎた。少しだけそれを返してもらうだけだ。』と意味不明なことをほざき始めるのであった。

なぁにぃをほざいてんねん!!って感じ。
第1、お前は何にもウシジマに奪われてねぇだろ!むしろ、金を借りて返す気もなく、奪ってんのはお前の方だろうが!!

更に竹本の強欲は加速していく。なんとガクト兄弟を裏切り、仲間だけで金を山分けして逃げようというとんでもない作戦を持ち出す。
そう、この作品で一番の悪は竹本だったのだ。
そして竹本はウシジマ家族の骨が眠ってる場所に無断で侵入し、そこで金を発見し、強奪に成功。もはや本物の犯罪者である。

まぁその後竹本はウシジマに捕まりながらも5000万の隠し場所を仲間に教え、結果、ウシジマは5000万の損失を出すことになり、ウシジマは清算するために、竹本を売り払うわけだが、売り払い後、ウシジマが泣く?シーンがある。
生ぬるくね?5000万奪われて、結果、戻ってこなくて、竹本に対して吐いた言葉が『俺はお前を売りたくなかったよ…』ってうっそだろお前!!!
中学時代、言っても5年以上前の友情大事にしすぎだろ!!それまでのお前の非道さはどこいっちまったんだよ。

路上で唐突に車を止め、真っ直ぐ前を向いて物思いに耽るウシジマ。
もし、竹本が本当にいい奴、心優しいやつだったら感動のシーンだったに違いない。
しかし、実際は竹本はとんでもないクソ野郎で、諸悪そのもの。従ってこのシーンが、ウシジマくんが『あいつあんなクソ野郎だっけ?人って変わっちまうんだなぁ…』と違う意味で涙流してるようにしか見えない。
しかもこの路上駐車シーン、めちゃくちゃ長い。1分以上は確実にあった。感動もへったくれもないため、無音の劇場は地獄ですわ。

ウシジマは生温いし、竹本はマジモンのサイコパスだし、色々面白い映画でした。
かみおか

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