やま

ブンミおじさんの森のやまのレビュー・感想・評価

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
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先日タイに旅行した際、タイ映画の監督といえば彼がいるということを思い出し、ようやく鑑賞。

かなり不思議な映画であり、霊が実体を持ち生きている人々と会話する。それはもう直ぐ霊になる彼が中間にいたからこそ実現する映画なのかもしれない。そして猿が出てきたりと、極めて謎の展開を見せていく映画。

この監督の作り出す世界観は意味が分からなくとも、見入ってしまう映像であった。
王女とナマズのシーンは、とても強烈。
水に反射して映る自分と異なる姿の自分。そしてナマズに自らを捧げる。彼女とナマズの交尾からの水中のショットは美しいとはまた別の感情を持ってしまう。不思議と見入ってしまう映像。

そしてラストは意味不明な現象が起き、終わりらしい音楽が流れた店に行き、その終わりらしい音楽と共にこの映画は終わる。

前世と現世その繋がりは決して凡人には分からないのかも知れない。
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