ブサ猫太郎

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のブサ猫太郎のレビュー・感想・評価

3.8
🖋27年に1度現れる狂気のピエロ、ペニーワイズと立ち向かう少年少女を描いた作品でホラー要素メインだが、思いのほかコメディや青春要素もあって多角的に楽しめた。

他のホラー映画だとお化けやモンスターは夜や真っ暗な屋敷の中だったりと如何にもという雰囲気で登場してくるが、今作ではお昼間にいきなり現れて来るのが印象的。

何気ない日常の光景がペニーワイズの登場によって不気味な場所に変わってしまう演出やカメラワークが素晴らしいので、何時何処でペニーワイズが現れてもおかしくない状況でドキドキする。

そんなペニーワイズ自身は意外にもコミカルな動きをすることもあるので常に怖いという訳では無いが、一度スイッチが入ったときはギャップが効いていてかなり怖い。

この作品ではペニーワイズのオカルト的な怖さと同じくらい人間の怖さも描かれており、娘に対して性的虐待をする親父や息子を過度に保護しようとする母親、自分よりも弱い存在を虐めることで自尊心を保つ青年などと立ち向かっていく少年少女の成長も重要な要素の1つ。

ここまでだとかなり重めなストーリーに感じてしまうかもしれないが、そんなことはなくしっかり笑いどころもあるのがこの作品の良いところ❗️

グループの紅一点であるマーシュが下着姿で皆と遊び疲れて寝てるシーンは他の野郎どもはマーシュに釘付けになっているのが思春期男子って感じ🤣

それにマーシュが宙に浮いて誰もが死んでいるだろうと思ったシーンでベンが堪らずキスをすると目を覚ますところが、白雪姫か❗️とツッコミたくなった。
そうなるとおデブのベンが王子様なのかな?😆

かなり見応えのある作品だったので、このまま続編を観ます‼️