原作もドラマ版も好きだったので今回の劇場版、興味深々で鑑賞。
初めてリメイクのペニーワイズのビジュアルを見たとき、ティム・カリー版より癖がなさすぎ！と感じたが作品内ではそんな心配も吹っ飛ぶ良いキャラに生まれ変わっていた。特に斜視とヨダレがナイス！
物語の方も描き方も、子供達が主役だろうが関係なく残酷な描写や嫌悪をおぼえる表現などストレートで監督の気概を感じた。（MAMAは悪くは無かったが凡作だったので一皮剥けた感じ）
キングのホラー作品の映像化がよく失敗するのは、そもそも原作でも脅威の対象がメタファーや何かの象徴などではない純粋な化け物である事が多いため。映像化で描き方を誤ると滑稽でどうしようもない安っぽい代物と化してしまう。そうした失敗している映像化が多い中今回のリメイクは怖い表現をちゃんと怖く（怖いと言うよりグロ、アメリカンな怖さではあるが）、恐怖の純度を保ったまま観客に提示出来ていたと思う。とても真面目に作られていて尚且つエンタメ精神もしっかり持つ良い作品になっていた。
あと自身の映画人生の中では類を見ないくらい音響効果が凄かった。
しかし物語の終盤、子供時代のエピソード部が長いけど大丈夫か？ちゃんとまとまるのか？と心配したがそういうことだったのね。納得。楽しみにしてます！
