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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のLzのレビュー・感想・評価

3.6
映画館でホラー初鑑賞!
夜中に電気消してイヤホンで一人ホラー観てたくらいだから映画館もまあ大丈夫だろうと!!

普通に楽しかった!!!

正直怖さはそんな無かった。やっぱり見所は、ペニーワイズよりもルーザーズクラブの子たち。
ホラー版スタンド・バイ・ミーと謳われているぐらいだから、その青春物語に胸を奪われること間違いなし、、

個性豊かで愛嬌があってどこか憎めない少年たちの魅力はよく映えていた。みんな可愛いし、とても愛せるキャラクター。ベバリーはさすがの紅一点でどストライクだったし、少年たちの初々しく思春期な会話がいい味を出していた。
ただ、せっかく素敵な主人公たちなのに、彼らが抱えてる問題の描写が物足りなかったのがもったいなかったなあ。ペニーワイズは子どもたちが恐れているものに変貌して近付くけど、その背景をもう少しこちらに伝えてくれたらスッと入り込めたかなあ…ちょっと簡略的な気がしてしまった。

ただただ少年少女が素敵過ぎて、途中からペニーワイズが二の次状態だった。
でもピエロのペニーワイズが劣るということはなく、子どもたちの魅力があるからこそそれを壊そうとするペニーワイズの醜悪さが映えていた。登場時は恐怖を煽られ、しっかりと「それ」の役目を果たしてくれてた。何せ蓮コラみたいな歯が気持ち悪い。正直、登場する度ギャグ要員に思えてしまったところはあった。一応コメディアンだし、笑うのが正解なんかな。
ツッコミ入れたくなるほどフェイントばかり掛けてくる。ビル・スカルスガルド、いいなあ…色気の塊…鑑賞済みのアトミック・ブロンドのメルケルと後で知り、その差に思わず笑ってしまった。

ただ鑑賞後思い出してみれば、ペニーワイズに立ち向かうのが子どもたちと言うこともあってそれ自体が恐怖に感じ、自分の立場に置き換えると物凄く震えた。物理的にも心理的にもまさに逃げ場のない恐怖で、喚いている彼らの姿がリアルだった。普通にペニーワイズはでかくて存在感強いし気持ち悪いし、あれが殺意持ってなくても近くに寄って来たらそりゃ怖いわ。
ただ、やっぱり若干チープに思えてしまうのはなんなんだろうなあ。

そして色々と伏線らしきものも回収されず一部の展開の後始末も無く消化不良だったかも。続編があるのかな?
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